私の身の回りには年配の人が少ない。
父方、母方とも、おじいちゃんはいなくて、
おばあちゃんは元気にしているけど会うのは年に数回。
滅多に会わない父方の祖母は「○ちゃん、○ちゃん元気にしてたかねぇ」といつ会ってもとても優しくて、私は子どもの頃から照れてまともに話せないでいたし。
おじいちゃんやおばあちゃんがいるお家に入り浸った経験もないし。
年頃になれば、学校、塾、家、街が生活の場で、
気付けば今までお年をめした方と接することがほんとに少なかったと思う。
高齢化高齢化という日本のしかも田舎に住んでいながら、
私の生活の中では少し「異」な存在かもしれない。
おもしろいおじいちゃんの話とか聞くの大好きなんだけど。
今日、バイト先で、バターナイフを探しにきた年配の女性がいて、
案内するも、目が遠いのか、ポップを読めない様子。
どれがいいかしら…ーって迷ってるもんだから、
これは高いけど使いやすいし左利きの人も使えるらしいよーとか、
これは立てて置いとけるんだよーとか、
これはノーマル&チープだよ。
って教えてあげて、
一つ購入した彼女は帰り際に、
笑顔で「ありがとうございました、お世話様でした。」と頭を下げてくれた。
それも、教科書によくあるような“世界の挨拶”の中の、“日本の挨拶”の写真みたいに、
きれいな角度と間合いで。
挨拶ってこうやってするものなのかー!!って思った。
さらりと「ありがとう」と言うのとこんなにも違うのかと驚き、
うれしかった。
この人は毎日いろいろな人に挨拶をして、自分のこころを伝えてるんだ!
尊敬。
見習おう。