ただいまインターネット。
今日は天気が最高に良かったからかなりうきうきして過ごしてたのに、
新聞をふと読んでいたら悲しい記事を見つけて、心臓がぎゅんとなった。
「米原万里さん死去」
ロシア語の通訳家、エッセイスト、作家
彼女のことを知ったのは高校の時。
図書館の掃除をサボりつつ「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」という題名に惹かれて本を手にとったことがきっかけでした。
とにかく、この本の題名に惹かれた。
これは彼女が小中学とか、幼い頃を過ごしたプラハのソビエト学校での話。
初めて米原さんの本を読んだのに、この一冊ですごく彼女のことが好きになってしまった。
異国での複雑な子供の気持ち、女の子の気持ち、幼いながらの人間関係、
ノンフィクションエッセイだからいろんなことが彼女自身の言葉で書かれているんだけど、
文の書き方、流れが私にはすごく心地よかった。
伝わってくる人間性が好きだった。
もう56?まだ56?
テレビでも拝見したことがあったし、現実味を感じることができないよ。
なんと言っていいのかわからないけど、すごくあこがれていた人でした。
ご冥福をお祈りします。
「さて天国では神様と会えただろうか。」
(毎日新聞5月31日余禄)より